2011.08.22
Ubuntu 64bit で Canon IR5055N を使う
Canonのプリンタドライバのインストール方法など。
2013年7月18日追記:
この記事は色々と間違ってました。
現在はドライバのバージョンも上がり64bit Debianパッケージも配布されるようになったので下記の記事をご参照ください。
今度こそUbuntu 64bit で Canon IR5055N を使いつつ今度はセキュアプリントも使う
2011年9月7日追記:
Ubuntu 11.04では” Unable to open the initial device, quitting.”というエラーのため、動作しなかった。
以下はUbuntu 10.10で動作確認。
Canonのページでドライバのダウンロードを選んで、機種・OSを選択していくと下記のページに飛ばされる。
LIPS4 Printer Driver for Linux Version 2.20
http://cweb.canon.jp/drv-upd/lasershot/linux/lips4linux.html
この中でrpmは32bit、64bit共にあるが、debは32bitしかない。
64bitのUbuntuにインストールしようとすると32bitじゃないからダメと言われる。
そのためソースコードからインストール。
先程のサイトのパッケージの下にあるソースコードへのリンクをクリックすると下記のページに飛ぶ。
LIPSLX/LIPS4 Printer Driver for Linux Ver2.20 ソースファイル
http://cweb.canon.jp/drv-upd/lasershot/linux/lipssource.html
ここで必要なソースファイルのダウンロード。
ダウンロード先を /tmp として作業を進める。
- CUPSドライバー共通モジュール ソースファイル
- Canon LIPSLX Printer Driver for Linux ソースファイル
- Canon LIPS4 Printer Driver for Linux ソースファイル
LIPS LXとLIPS 4はそれぞれLIPSのドライバだが、PCで展開処理を行う(LIPS LX)のとプリンタで展開処理を行う(LIPS 4)という点が違うらしい。
ネットでググってもよくわからない。
とりあえずLX入れてみる。
2011年9月7日追記: Ubuntu10.10でLXドライバは動かず、LISP4で動作した。
Ghostscriptが必要とのことでとりあえず入れておく。
$ sudo apt-get install ghostscript
1.まずはドライバー共通モジュールからインストール。
$ cd /tmp
$ tar xzvf cndrvcups-common-2.20-1.tar.gz
$ cd cndrvcups-common-2.20/
この中にREADMEが入っていて、以下のものが必要と書いている。
<common>
* aclocal (1.4.x or above)
* automake (1.4.x or above)<cngplp>
* aclocal (1.4.x or above)
* automake (1.4.x or above)
* gtk+ (2.4.x or above)
* libcups (1.1.17 or above)
* libxml2 (2.6.x or above)
* libglade2 (2.4.x or above)
aclocalは見つからなかった。
それ以外はとりあえずそれらしいものを入れておく。
$ sudo apt-get install automake libgtk2.0-dev libcups2-dev libxml2-dev libglade2-dev
makeする。
$ make gen
失敗する。
(cd cngplp; ./autogen.sh; make) || exit 1
**Error**: You must have `libtool’ installed.
You can get it from: ftp://ftp.gnu.org/pub/gnu/**Error**: You must have `glib’ installed.
You can get it from: ftp://ftp.gtk.org/pub/gtk
make[1]: ディレクトリ `/tmp/cndrvcups-common-2.20/cngplp’ に入ります
make[1]: *** ターゲットが指定されておらず, makefile も見つかりません. 中止.
make[1]: ディレクトリ `/tmp/cndrvcups-common-2.20/cngplp’ から出ます
make: *** [gen] エラー 1
怒られたのでインストール。
$ sudo apt-get install libglib2.0-dev libtool
再度makeする。
$ make gen
やっと通った。
$ sudo make install
ドライバ共通モジュールのインストール完了。
2.次はドライバ本体のインストール。LIPSLX版
2011年9月7日追記:LX版はUbuntu10.10で動作しなかったので下に書いているLISP4の方が無難です。
$ cd /tmp
$ tar xzvf cndrvcups-lb-2.20-1.tar.gz
$ cd cndrvcups-lb-2.20/
この中にREADMEが入っていて、共通モジュールの物に加えて下記のものが必要らしい。
* libbuftool (1.00 or above)
しかしこのlibbuftoolは共通モジュールのところでインストールされてるはず。
ということで今回はなし。
makeする。
$ ./allgen.sh -deb
失敗する。
make[3]: ディレクトリ `/tmp/cndrvcups-lb-2.20/cpca/cnpklib’ に入ります
/bin/bash ../libtool –tag=CC –mode=link gcc -O2 -Wall -fPIC -D_UFR2_ -g -O2 -shared -version-info 1:0:0 -o libcnpkufr2.la -rpath /usr/lib cnpklib.lo cnpkopt.lo cnpkproc.lo -lbuftool
libtool: link: can not build a shared library
libtool: link: See the libtool documentation for more information.
libtool: link: Fatal configuration error.
make[3]: *** [libcnpkufr2.la] エラー 1
ライブラリの依存関係らしい。
ファイルをちょこっと修正する。
修正箇所をdiffした。
LIPSLX版
http://blog.kirie.net/wp-content/uploads/2011/08/cndrvcups-lb-2.20.diff.txt
LIPS4版
http://blog.kirie.net/wp-content/uploads/2011/05/cndrvcups-lips4-2.20.diff.txt
makeする。
$ ./allgen.sh -deb
通った。
ように見えるんだが、実行途中でエラーが出ている。
実は途中でmake installを勝手に行なっており
ファイルがすべてコピーされてないはず。
ということでroot権限でmakeする。
$ sudo ./allgen.sh -deb
通った。
$ sudo make install
LIPSLXドライバのインストール完了。
3.おまけのドライバ本体のインストール。LIPS4版
$ cd /tmp
$ tar xzvf cndrvcups-lips4-2.20-1.tar.gz
$ cd cndrvcups-lips4-2.20/
これもそのままmakeが通らないのでちょこっと修正。
http://blog.kirie.net/wp-content/uploads/2011/05/cndrvcups-lips4-2.20.diff.txt
makeする。
$ ./allgen.sh -deb
失敗する。
実は途中でmake installを勝手に行なっており
一般ユーザのままではcnpklibのライブラリ依存でエラーが出る。
$ sudo ./allgen.sh -deb
通った。
$ sudo make install
LIPS4ドライバのインストール完了。